エアコンレス車乗り大学生のブログ

自動車部でダート好きな大学生の雑記

ラリー・モテカルロ・ヒストリック参戦記 その1  出発・ニース観光

  自分はラリー・モンテカルロ・ヒストリックにサービスとして参戦したのですが、ラリーだけでなくその前後の旅行記としても書きたいと思います。

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 東京大学の工学部の集中講義に海外ヒストリックラリープロジェクトというものがあります。この海外ヒストリックラリープロジェクトは簡単に言うと旧車をレストアして海外のラリーに参加させようと言うものです。学生に海外で国際大会を経験させることと問題解決の能力を育てさせることが主な目的だそうです(あくまで担当している教授の趣味では無いらしい)。自分は自動車部ということもあり車が好きだからという理由でプロジェクトへ参加しましたが、そのような学生は少なく、ほとんどの学生は海外へ安く行けるということに惹かれてプロジェクトに参加します。実際プロジェクトとして海外にいる間は宿と飯代はプロジェクト費から出されるため学生は渡航費のみが必要で、オフシーズンに現地集合現地解散となるので飛行機代も安く済ませることができ、解散後は旅行を続行することができます。なのでほとんどの東大生は車に詳しくなくラリーという競技を知ることから始まります。このような未知のものを調べていくことも授業の目的らしい。ホンダの整備士を育てる専門学校とプロジェクトをやっていて車両のレストア自体はホンダの学生が担当して、レストアされて車検が取れた車両を東大生がラリー車へと改造していく。船積みのの日程の関係で半年ほどで車両をレストアとラリー車への改造を終わらせる。一応授業なので単位がもらえるが取っていた授業の中で一番コスパが悪かった(普通に落とした単位を除く)。 楽しい授業でした。参加していて本当によかった(これはマジ)。

 詳しくはチームのブログやツイッターを見たほうが分かりやすいと思う。

rally-roman.com

twitter.com

 

  説明は以上にして現地のことをば

 

 ラリーは1月31日の夜から始まるが、その前に車両の最終調整とか船積みした車両の受け取りとかあるためホンダの学生は20日くらいから現地に入っていた。東大生は試験が終わった人から現地で合流していく。自分の学科は前々からラリーに早くいきたいので試験期間早くして欲しいって言っていたら例年よりも早くなったらしく自分は28日の飛行機でニースに向かい、ニースの近くで合流することにした。本当はもっと早く行くこともできたが日本でやっておきたい事があったりしてこの日程になった。先に現地入りしているホンダ生たちはポールリカールサーキットで最終調整をしていたので自分も早く現地入りすれば良かったと今になって後悔している。

 出発の前日にも現地のホンダ生からバックフォグが欲しいから用意して欲しいやらフォグライトのレンズが割れたから持ってきて欲しいだの要望が入り材料を揃えるために奔走していた。

 

いざ出発。

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日本の上空。冬にしては珍しく雨続きだった

考えてみれば飛行機に一人で乗るのも初めてのことだということをこの段階で思い出した。モナコに1番近いフランスの都市がニースで、ニースからモナコまでは20kmくらい。日本からニースへの直行便はないので成田からイギリスのヒースローに飛んでそこからトランジットしてフランスのニースへ。ニースに着いたのは28日の夜8時。日本から西へ向かうので長く飛行機に乗っても日付は変わらなかった。

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空港にもあるI Love NICE。近くで軍人さんがFA-MAS持ってて興奮した。

チームはこの日はポールリカールサーキットにいるが次の日の午後にモナコ近くの街ビルフランシェに来るので、この日自分はニースで一泊して明日ビルフランシェで合流する(ニース、ビルフランシェ、モナコは全部近い)。一人で泊まる時は安宿でいいのでニースのホステルへ。荷物だけ置いて夕飯を買いに夜の街に繰り出す。

 

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初めてのフランス

とりあえずスーパーで水と€3の白ワインを買って、宿近くでケバブ買って、宿で一人で白一本開けた。ワインは安いのに美味い。飲みやすい。

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世界中ケバブはどこ行っても安いし美味い。

 

 

1月29日

 気付いたらベッドで朝を迎えていたのでシャワーを浴びて朝飯を買いにパン屋へ。

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フランスらしい朝食。本場のクロワッサンは美味い。


 この日の午後に合流なので午前中は観光することに。ニースのことを全然調べてなかったから飯食べながら午前の予定を決めた。時間のかかる美術館博物館を除くと旧市街の方が綺麗そうなので午前はニースの海岸線と旧市街を歩いたが予想以上に綺麗な場所でニースが一気に好きになった。海沿いの道ではよくわからないデモ?をしていて行列ができていた。先頭の車両では肉焼いてるし爆竹鳴らしてるしお祭りみたい。

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デモの先頭で肉を焼く車両

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ニースの高台から。めっちゃ綺麗。下の行列はデモ隊。

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旧市街

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旧市街



 観光もそこそこで切り上げビルフランシェに行くためチケットを買ってトラムを待っていると現地のおばさんに''No tram today'' と言われる。Googleの経路では行けることになってるので疑問に思ったが、確かにこの日観光している時も線路沿いを歩いていたのに1回もトラムを見ていない。後から調べると海沿いのデモはフランスの労働組合だったらしい。ドラム止まってたのも多分これが原因。急遽ルートを変更して高速鉄道を使うことに。ニースから近いので10分も乗っているとビルフランシェに着いた。高速鉄道と聞いてビビっていたが運賃も€1.7しかせず安かった。

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高速鉄道


ビルフランシェの駅から宿まで歩きで700mとGoogleにあったが高低差が結構あってスーツケース持ってめちゃくちゃ坂登ったし1km以上あった。

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ビルフランシェ。下に見えるのが駅。


宿に4時ごろ着いたがちょうど一番早いホンダ生が着いたぐらいだった。無事合流できたのでここからはプロジェクトメンバーとして仕事をしていくことに。早速宿のチェックインをしに行った。学生がデポジット€1800を払えないというトラブルもあったが、部屋を決めて簡単に夕食をとった。ラリコンの作業がまだ残っているらしく夕食後には暗い中ホンダ生とともにラリコンの配線と格闘。タイヤからくるパルスが取れないとの事だったが回路が焼けていた。偶々持ってきていた別のラリコンの回路が使えるらしく事なきを得た。自分はただ見ているだけだったが、ここからの現地での作業はほぼ全てホンダ生がやってくれる。

その他雑務もこなして夜の3時ごろ寝たと思う。

 

 続く

 

その

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